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白鳳は今後どこの部屋の親方になるのか?一代年寄も希望!

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2021年9月27日のニュースで、横綱・白鳳が引退することが明らかになりました。

白鵬は、史上最多45回優勝という華やかな実績をもっており、歴代最強の横綱であったとも言われます。

そんな白鳳の相撲も、今後は見ることができなくなってしまうのですね。
しかし、彼は今後も親方として相撲業界には残り続ける意向を示しています。
彼の意思を継ぐ強い力士が出てくると良いですね…。

白鵬は自分の部屋を新設する意向です

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白鵬は、引退後は部屋を継ぐのではなく、自らが部屋の創設者となり部屋を新設することを望んでいます。

もちろん、白鳳の実績を考えると、白鳳のこの決意に首を横に振る者はいないはずです。

一般的に、力士が引退後も協会に留まるには、手続きを踏む必要があります。

具体的には、年寄名跡と呼ばれる仕組みがそれに当たります。
手続きの中で定められた条件を満たしていなと、相撲協会には残っていられません。
白鵬は、この条件を満たしており、当然協会に残って親方として活躍することができます。

ただし、年寄名跡には襲名制度が設けられています。つまり、自分で自分の名前を決められないのです。

白鵬は、この襲名制度がお気に召さないようで、一代年寄を希望しているということです。

一代年寄は、すでに存在する年寄名を継がず、自身のしこ名のまま親方となる制度です。
一代年寄にも、条件がありますが、白鳳の場合はそれも満たしています。
一代年寄を利用した歴代の力士には、武蔵丸光洋、鶴竜力三郎、貴乃花光司などがいます。
白鳳によると、引退後は東京・銀座に自分の部屋を構えるのが夢だそうです。
白鳳のネームバリューの付いた相撲部屋なんて、人気殺到間違いなしですよね!

一代年寄が廃止される可能性あり?!

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なぜここでと思われるかと思いますが、現在日本相撲協会の中では、一代年寄の存在意義が疑われています。

有識者たちによると、「そもそも定款(基本的な方針)に合致しない制度である」と主張されています。

歴史的に見ても確かに、一代年寄制度が確固たる絶対的な制度であったとはいいがたいです。
というのも、今の日本相撲協会が設立されたのは1925年であり、一代年寄が制定されたのはその約16年後の1941年になります。
さらに、ほんの一年後には一代年寄は廃止されています。
そこから、約15年後にやっと一代年寄が復活しました。

相撲業界の変遷に目を向けてみると、やたら名称の制度にこだわってああでもないこうでもないと議論がなされてきたことが分かります。

一代年寄問題の妥協点とは

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ではこれから白鵬は、絶大な影響力を誇る自身のしこ名を捨てて、既存の年寄名を背負い没落した人生を送るしかないのかというとそんなこともありません。
というより、あってはならないはずです。

これに一番近い過去の事例として双葉山の件があげられます。

部屋を新設した際、形式上、年寄名跡の名称は継承しましたが、道場の看板に自身のしこ名を入れられる仕組みがあります。

こうすれば、白鳳の名は永久不滅に後世に語り継ぐことができますね♪

白鵬が制度上の問題に固執しない限りは、この方法が最も目的を果たせる確実な道ではないでしょうか。

まとめ

今回は、引退する運びとなった、平成の最強横綱・白鳳の今後について見てきました。

一説には、国籍の問題も指摘されているようです。
相撲は日本に根ざす文化でありながら、歴代横綱のモンゴル出身の割合も割と高めですよね。

しかし、ここで廃止してしまったら、一代年寄を利用した歴代の力士との待遇を比べると少し不憫ですね…。